こやまひろさんが撮影してくださった写真を、早速使わせていただいています。
高砂ショウハウスの商品は、大半をイギリスのアンティークマーケットから買い付けています。
英国骨董家具店と謳いながらなぜ改めてこう書いているかというと、外国モノは、国内モノとはやはり、そのスタンスが異なることを実感するからです。(※モノ=骨董品、という意味で、ここでは書いています)
並かそれ以下の容姿でも、わたし綺麗でしょう?と積極アピール。
欠点(欠陥)を欠点だと思わない、悦に入った堂々っぷり。
気に入らないなら、あなたが好きに直しなさいよ、と開き直る。
それはむしろ個性だと、強調さえしてみる。
全幅の信頼を寄せているイギリスのバイヤーを筆頭に、高砂ショウハウスのお嬢さんたちからひしひしと感じるのは、そんな”自信”です。
オーナーの私としては、家具としての安全性を欠くような”個性”は放っておくわけにいきませんので、最低限必要なリペアは施していますが、それでもそれぞれの商品が本来持っている”個性”を埋没させるような、手の込んだ修復を行ってはおりません。
例えば、経年による錆やキズ、木目のスキや塗料の剥がれなど、そのままの状態で販売しています。
当然すべての人から好かれるわけもなく、「錆びてるやん。」「キズあるやん。」と、そうですね、10人中7~8人の方から言われますでしょうか。
でもね、「かっこいい!」と絶賛してくれる人も、数人ながら確実に存在するのです。
この数人のお客様のために、自分が買い付けた商品の良さを発信する。これが私の信念です。
冒頭の一節をかっこよく言い放ったのは、ロザリオ・モラリスという女性。
プエルトリコの詩人なのだとか。
なんだか勇気のわいてくる言葉です。
ブログをはじめこのウェブサイトを、意外にも10代・20代の方がご覧くださっているようで少々驚きだったのですが、そんな若い世代の方へ、ぜひメッセージを送りたいと思います。
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あなたの個性を埋没させてしまうような条件つきの愛など、本当の愛ではありません。
あなたは、あなた。
あなたをそのまま丸ごと受け止めてくれる人も場所も、必ず存在します。
押し付けられる”らしさ”に違和感を覚えたなら、そこから去って良いのです。
堂々と去ることが難しければ、逃げなさい。
媚びも迎合も、あなたには全く必要のないことです。
あなたはあなたのまま、どうぞ堂々と生きてください。
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素敵な夜を。