date | 2017.4.24
クリームシチューを頼んだのに、ポトフっぽいものが出てきた。

クリームシチューの見積明細を見ながら
鶏肉と牛乳は値が張るからやめておきます。
ブロッコリー、あれば色どりが良いけど絶対必要なものではないし、これもやめておきます。
小麦粉もやめます、とろみがなくても味は変わらないし。
じゃあそれ以外で、お願いします。

というオーダーが入った場合、クリームシチューは作れないんですよね、とても残念です。
プロなのに?と言われても、やっぱり無理です。
完成するのは、きっと野菜ポトフ的な。

インテリアプランをお出ししたときのあるあるに、見積明細を見ながら、やるやらないをセレクトしていかれるケースというのがあります。
その場合、併せてお出ししている完成イメージとは、やはり違うものになります。
削ってGo!より、こういうときは再度1から練り直しをさせてはもらえませんかという、お願いを含めてお話しすると
あれこれ削って予算を削減するよりは、例えば、シチューではなくてミルクスープにしたり、量は少ないけれどコクのある絶品クリームシチューにしたり、限度はありますけど、縮小した予算の中でできるものをきちんと作った方が、なんとなく具の少ないクリームシチューや思わぬ野菜ポトフになってしまうより、断然満足度は高いと思います。

クリームシチューを頼んだのに、ポトフっぽいものが出てきた。それはちょっと残念じゃないですか。
私のプライドとかではなく、せっかくお金と時間をかけて作られた空間ですから、違和感を抱きながらそこで過ごされるのは、お客様にとってはもちろんでしょうし、私にとっても本意ではないのです。

プランの練り直しなんて当たり前じゃないかという方も、同業含めておられるかもしれないのですが、”削ってGo!”は意外と多くて、諸々の事情で納期に全く余裕がなかったり、法人のお客様であったりすると、特にこの傾向が顕著になるように思います。みなさま、少しだけ、ほんの少しだけ、時間に余裕をみてくださると、私はとっても嬉しいです。
舌も心も満たしてくれるクリームシチューをぜひ作りましょう。

いったい何回クリームシチューと書いたでしょうね。
料理が嫌いなのになぜ話を料理に例えるのか、自分でもよく分からないので、そこには触れないで。
これも私からのお願いです。


◆『リフォーム&リノベ―ション インテリアコーディネーター名鑑 2017』へ掲載していただきました。
◆『リージェンシーにモダンと毒を』 世界にひとつの自分らしい家づくりを応援するWEBマガジン・イエマガ「海外ドラマの間取りとインテリア」へ執筆させていただきました。
◆ただいま、リフォーム・リノベーション・新築内装プランの新規ご依頼は1件お受けできます。※随時更新※

明石市, 兵庫県, JPのHouzz登録専門家Kanako Ohnishi

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