今さらながら、昨年の秋に訪ねた神戸市垂水区・山閑居のレポートです。
こちらのお宅は、山口さんとおっしゃるご婦人の個人邸なのですが、その家や暮らしの素敵っぷりから、あらゆる有名雑誌に掲載されている、知る人ぞ知る有名なお宅で、ご自宅を開放されている毎週木曜日は、どなたでも見学することができます。(事前連絡は必要かも)
自宅からほど近いにも関わらず全く知らなくて
滋賀の知人から教えてもらい、それはぜひに!と訪ねてきました。
暖炉のあるリビング。
いきなり、うゎ~♡と、声が出ますよ。
家具は、ガラスやクロムメッキスチールなどハードな材料を使用したものと
古味を帯びた木製品が混在・調和していておもしろいです。
緻密に計算した結果の調和、ではないところがとてもよくて
インテリアって自由でいいんだと肌で感じさせてくれる、数少ない個人邸のひとつです。
カーテンは手作り、カーテンレールは、敷地内の林で拾ってきた木の枝なのだとか。
暖炉は現役だそうです、羨ましい。
アルミのピンチが、いいですね。
山口さんはおっしゃいました。
「好きなものを集めてきただけなの。」
「もともと父が、インテリアにこだわりを持った人でね。」
「自然とわたしも好きになったのね。」
「主人は何もしない人だったわよ。」
「わたしひとり、トンカチとか買いに行ってね。」
「楽しいの、好きだから。」
阪神大震災のときライフラインが断絶しなかったので
近所の方へ、お風呂の使用や宿として、このご自宅を開放・提供されたそうです。
赤の他人へ自宅を開放ってちょっと怖いという感覚が、私なんかにはあるのですが
そこはお人柄なのでしょう。すごいなと素直に思いました。
山閑居へは、この山の中の小路を歩いていきます。
実はここも、敷地内。
ちょっとした散歩を終えると、アプローチが見えてきます。
このドアをくぐると、山閑居です。
山口さんは「山桃荘便り」というコラムを、婦人雑誌「ミセス」に連載されています。
なので「山桃荘」でも検索できます。
カフェではありませんが、山口さんの手作りスイーツでもてなしてくださいますよ。
帰り際に500円、箱へ入れるのを忘れずに。(全額寄付されています。)
写真が多くなってしまったので、次回へ続きます。