「フランケンシュタインという怪物は、愛を探していたんじゃない、この椅子を探していたのさ!」
インスタグラムにこの椅子の写真を載せたところ、外国の方からこんなコメントがつきました。
実はひそかに気に入っています。
堂々たる王者の風格、チェスターフィールドチェア。
いつかの持ち主によって、背面はファブリックに替えられています。
「余計なことをしなければいいのに。この古いレザーにどれほど価値があることか!」とは、この椅子を現地で買い付けたバイヤーの言葉ですが、日本ではむしろこちらの方が、受け入れられやすいかもしれません。
100年以上の時を越えてきたレザーには、劣化によるヒビや割れが各所にみられ、まさに満身創痍といったところ。逆にいうとこの渋い味わいは、年月によってしか作り出すことができません。
わたしたちが生まれる前からこの世に存在し、人の手を渡りながら時代を越えてきた椅子が、今たしかにここへあります。
実用に際しての強度的な問題はありませんが、前途のようにレザーの劣化が顕著なため、ディスプレイとしての使用をぜひおすすめいたします。バー・パブ・ショップなど、店舗空間の格を上げてくれることうけあいです。オーナー様、いかがでしょうか。