date | 2024.8.18
【Kvadrat】美しさと機能を備えたテキスタイルの世界

クヴァドラ テキスタイル ファブリック Kvadrat

夏が始まる前、カリモク家具のディーラー・プレス向き2024年新作発表会会場で開催された、クヴァドラ(Kvadrat)のセミナーに参加した。ミラノで見てすごくよかったから、と友人が誘ってくれたのだ。

Kvadrat クヴァドラ 張り地 家具

クヴァドラは1968年創業、デンマークのテキスタイルメーカーだ。家具の張り地のほか、カーテンやラグも豊富な種類がある。ラフ・シモンズ、mina perhonenの皆川明など、ファッション業界で名を馳せる一流デザイナーとも契約を結び、その注目度はインテリア業界にとどまらない。
ここまで聞くだけで、相当素敵なんでしょうね的な想像をするのだが、この日は張り地サンプルがたくさん用意され、説明を聴きながら実際に見て触れることができたのがありがたかった。
引き出しのひとつとして自分に落とし込むには、体験・体感が必須。知識だけではまったく仕事に役立たないのだけれども、日本のクヴァドラショールームは、東京・青山の1箇所のみしか展開されていない。関西を拠点にするわたしにとっては、この上ない機会である。友人に感謝だ。

まず目を奪われるのは、この発色。鮮やかな赤や青といった、日本のメーカーではやや控えめのカラーがバリエーション豊富に揃っていて、インスピレーションが膨らみそう。W大阪Amazon JAPANオフィスなど、そうそうたる空間に採用されている。
ちなみにマーチンデール(磨耗試験)スコアは、最大10万。当然生地によるのと、最小スコアを聞いていないのとで、手放しにスゴイ!とはならないけれども、一般的に、公共・商業施設での基準値が6万~、とされていることを考えれば、その耐久性は群を抜いているといえそう。

クヴァドラ テキスタイル ファブリック Kvadrat

 

もちろんベージュやグレーなど、いわゆる”無難”といわれるカラーも揃っているが、単色でも単調にならず、むしろ深みを感じさせる秘密は、織り方にある。単色に見えて実は、複数のカラーが織り込まれているのだ。サンプルとともにルーペが用意されているのはそのためである。

クヴァドラ テキスタイル ファブリック Kvadrat

 

撮っておいた自分を褒めたい1枚。
繊維を拡大した写真はこれしかないのだが、ヴィヴィットな紫や黄緑、ショッキングピンクなどの糸が織り込まれた、”無難”な生地も多数ある。

クヴァドラ テキスタイル ファブリック Kvadrat

 

なぜこのセミナーがカリモク家具で開催されたのかというと、カリモクの新作にもクヴァドラの生地を張った商品があるからだ。椅子(ソファ含む)は、選ぶ張り地のランクによって、驚くほど価格が上がる。張り替えるなら買う方が安い、といわれるのもそのためだ。
そして、このクヴァドラの生地を張ると、価格はグンと跳ね上がる。高いのは間違いないのだけれど、クオリティと耐久性を価格と天秤にかけたとき、はたして本当に「高い」のか、これはもう個々の価値観だけの世界なので、正解や不正解は存在しない。
ただひとつだけ、クヴァドラの生地は、良いですよ。と申し添えておきたい。

 

明石市, 兵庫県, JPのHouzz登録専門家Kanako Ohnishi

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