以前から行ってみたいと思っていた白鶴美術館へ、ようやく行くことができました。
ここは東洋美術が専門の美術館で、本館では現在「大唐王朝展」が開催されています。(12/11まで)
中国の古い青銅器や銀器・鑑・装身具など、丁寧な解説つきの展示です。
展示品を見てもっともらしい感想を述べられるほど、美術に知識・関心があるわけではありません。
建物としても見応えがあるということで、実は展示品よりむしろそちらを目当てに行ったようなものです。
それでも実際に見た美術品は自分の中で蓄積され、知らずと心を肉厚にしてくれるように思います。
平日で人も少なく、ゆっくりとした流れにのって見て回っていたのですが
青銅器、中でも柄杓の色味がそれは美しくて、そこだけ3回戻りました。
自然光で見られたのもよかった。
経年による色と質感を、美しいととるか、小汚いととるかは感覚によりますが
時間が作り上げた本物は、にわかに人が真似て作ることなど到底出来ないシロモノで
”青銅色”のナンチャッテ商品など足元にすら及ぶはずもないのだと、そんなことを考えながら見入ってました。
撮影OKだった建物の写真をどうぞご覧ください。
正面は玄関ホールになります。
玄関のある別館から展示室のある本館へ続く、長い渡り廊下です。
場所によって趣向の異なる照明器具がついていました。
庭にも出られるようになっていますが、この日は土がぬかるんでいるということでNG。
展示室は2階にもあります。ここは1階と2階の中間層。
正面玄関です。
本館とはガラリと印象の異なる、コンクリート打ちっ放しの近代的な新館が目の前にあり
現在ペルシャ絨毯が展示されています。
本館・新館とも、通年開館してはいないので、タイミングが合えばぜひいかがでしょうか。