行ってみた店のご紹介
緊急事態宣言が発令される少し前に行った、神戸・西区のRAWZEN FARMS CAFE 。
築120年の古民家を改装した店舗で、薬膳料理が供されている。
交通量の多い道路からだいぶ入り込んだ場所にあり、連れていってもらうまでその存在を全然知らなかったのだが、後から聞くとなかなか予約が取れない人気店らしい。たしかにこの日も、店内はほぼ女性客で満席だった。
DNAのなせるわざ
外観をひと目見て、心が動く。
そこへ住んだこともないのに、懐かしいと感じるから古民家は不思議だ。DNAのなせるわざかといつも思う。
「魔界の人」
春らしいミモザのリース。
日本の食文化が豊かなのは、他国の食文化を鷹揚に受け入れてきたからだというが、それは例外なく住にも当てはまると思っている。
ここへ来たとき、かつて古民家に事務所を構えていたときのことを思い出した。
⇒兵庫県高砂市・高砂ショウハウス
感性の赴くままにしつらえた空間だったのだが、懐かしく奇抜な不思議さは吸引力が強かった。それをおもしろがる人たちが、よくやって来てくれたものだ。
余談になるが、ここのイメージが強かったためか、事務所を移転した後もわたしを「魔界の人」と呼ぶ知人がいる。
古民家の懐深さ
紫も緑もオレンジもピンクも、和洋中も、古さ新しさも、光も陰も。
古民家はすべて鷹揚に受け入れてくれる。その懐は海より深い。
友人とのランチを楽しみに出かけたら、思いがけず古民家の素晴らしさにも触れることができたのだった。
こんななにげない日常が、一日も早く戻ってくることを願ってやまない。
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