2020【JERCOリフォームコンテスト近畿支部大会】 ベストリフォーム賞 受賞事例
デザインで差別化
立地や利便性で選ばれることの多い賃貸住戸は、内観に『特筆すべき特徴がない』のが、最大の特徴といえるでしょう。
住設機器は、作られた時代が反映されるため画一的とまではいきませんが、内装の既視感には突出したものがあります。
内装で選ぶものではないからいいのだ、という考え方も否定はしません。
一方で、そこからの脱却を試みようとされるケースもあります。
デザインで頭ひとつ抜きん出たい。
デザイン性の高い物件もできる会社だと周知してもらえるメリットは大きい。
このようにお考えのクライアント様(不動産会社)のお手伝いをさせていただき、所有される収益マンションの一室がデザインリフォームによって生まれ変わった例をご紹介します。
インテリアスタイル、どう決める?
個宅とは性質が異なるので、流行や好み、または適当に、などは避けたいところです。
修復のしやすさも視野に入れておく必要があります。
築30年RCマンションの3LDK住戸。
ターゲットは、小学生の子どもを育てるファミリー世代。
30~40代の女性(主婦層)に人気の高いインテリアを洗い出し、4スタイルをご提案しました。
地域性や周辺環境、校区などを考慮しながらクライアント様と検討を重ねた結果、『フレンチシック』に決定しました。
デザインリフォームという選択
今回のケースでは、「3LDKファミリー向け住戸」という性質を変える必要がなく、クライアント様からも大きな間仕切り変更のご要望はなかったことから、解体を前提とするリノベーションではなく、デザインリフォームの選択となりました。
【主なポイント】
長細いLDKにR垂れ壁を設け、スペースを緩やかに区切りました。
デコラティブなモールディングと腰壁で装飾し、瀟洒な雰囲気に。
古さを感じさせる黄・茶色の部材をできる限りなくしたいというご要望を受け、ライトグレー・ホワイトトーンを基本にまとめています。隣接する二和室のうち、一室をリビングに準ずる仕様で洋室に変更。
入ってきたときの視線が広く抜けるよう、間仕切壁を撤去し、スライドパネルを新たに設けました。もう一室は、若い世代に好まれやすい半畳タタミに取り替え、付柱を撤去。
戸襖を開けていても絵になるアクセントクロスを、一面のみ施工しました。独立した洋室は、クロスの貼分けによって視線を散らし、梁型・柱型による圧迫感を緩和しています。
「インテリアを楽しむ」を賃貸にも
クライアント様の企業イメージをアップさせる狙いが色濃い案件ではありましたが、お引き渡し後ほどなく、入居者の方が決まられました。
借りた部屋に、釘1本打つことも許されないのが日本のカルチャー。
インテリアにこだわりたい方にとって、インテリアテイストが際立っている物件はとても魅力的に映ります。
だからといってやみくもに奇抜なクロスを貼ったりするのは、借り手の選択眼も洗練されているこの時代、目指すところがブレています。
費用対効果と空間のクオリティ、そのバランスにお悩みなら一度ご相談ください。
Before
Before&After
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ジオインテリアワークスFBページ【収益マンションデザインリフォーム】