故・森瑤子さんの小説には
それがご本人の心からの叫びだと感じさせるのに十分な背景描写とともに
このフレーズがたびたび出てきます。
言葉がすっと耳を通り抜けていくのか、それとも激しく感情を揺さぶるのかは
誰がそれを発するかによるところが大きいもの。
森瑤子さんが小説の中でこの言葉を語らせるのは、決まって酸いも甘いも噛み分けた女たちでした。
誰が語れば魂のこもった言葉になるのか、よく分かっておられたのでしょうね。
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迷っているのはなぜですか?
答えがもう出ていることを、誰よりもあなたがいちばんよく知っているはずなのに。
さあ、もう考えるのをやめて、そっとわたしに触れてください。
代りになってあげることはできないけれど、あなたに寄り添いましょう。
そしてあなたに伝えましょう。
しなかったことの後悔は、してしまったことの後悔より、ずっとつらいということを。
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素敵な夜を。