GWもいよいよ後半にさしかかろうとしていますので、急いで5月6日まで公開中の旧ハッサム邸をご紹介!
神戸を観光中のあなた!
まだ間に合いますよ~!
ということで、ここは神戸市中央区・県庁を北へすぐのところにある「相楽園」。
神戸市の都市公園で、唯一の日本庭園です。
ツツジの名所としても有名で、今まさに見ごろを迎えています。
この相楽園の敷地の中へ、昭和38に北野から移築された、旧ハッサム邸が保存されています。
先日、(株)インプルーブ様のオフィス兼ショールームを見学に伺った日に、ちょうど公開期間が重なっていたため、見に行ってきました。
→神戸市灘区・(株)インプルーブ様ショールーム見学―インテリアコーディネーターと見る、インテリアコーディネーターのオフィス―
ここ旧ハッサム邸も、朝ドラ「べっぴんさん」のロケに使われています。
→連続テレビ小説「べっぴんさん」坂東家のお屋敷 ー神戸市垂水区・ジェームス邸ー
明治38年、インド系イギリス人貿易商・ハッサム氏の自邸として、北野町2丁目の高台に建てられた木造2階建。
昭和36年、国指定重要文化財に指定。
当時の所有者である神戸回教寺院から神戸市が寄贈を受け
昭和38年、現在の場所へ移築保存、神戸における近代洋風建築保存の先駆けとなりました。
1階は主に応接室・居間・食堂など、接客機能を兼ねた部屋で構成されています。
2階は主に寝室・浴室など、家族の生活の場としてのフロア。
インテリアも、1階の重厚さに比べて、やや軽めで親しみやすい印象を受けます。
トイレ、広っ!
給湯器(らしきもの)、でかっ!
丸く風船のような形状の背もたれが特徴的な、バルーンバックチェアですね。
天井の丸い装飾、樹脂製も多く出回ってますね。
シャンデリアとセットで使うと豪華で重厚な雰囲気が演出できて、私も過去何度か使ったことがあります。
展示されているのは、この天井飾りの実寸大見本。
ハッサム邸の天井飾りの中では最大サイズなのだそうで、実際かなりの大きさです。
横に誰か立ってもらって撮ればよかった。
そしてこれを、どうやって作るのかというと
漆喰を盛り、中心を固定した型枠を、職人さんがグルリ360度回して形取っているのですって。
イメージはコンパスのような感じ、分かります?
パコっと円型のモールをくっつけているわけではないのですよ、ビックリ!
天井を向いたまま、360度ブレなく回しきる。
職人技ですよね、職人技。
ちなみに平成20年の改修の際には名古屋から職人さんを呼んだそうです。
神戸には残念ながらいないのですって。
アカンサスの葉などのモチーフは、それぞれの型枠で形作っておいたものが後からくっつけられ、そして完成となります。
今は樹脂製のモールが、種類も豊富。
何もしないよりはお金がかかりますけど、それでも気軽に使うことのできる材料ではあると思います。
でも一から作ると、下地からこんなに手間がかかる~!
どこよりみんな一番食いついていたのが、この展示室。
「ピトっとくっつけて終わり、じゃなかった!」
「360度手で回すの!?」
「凄まじい集中力!」
「やってみたーい!」
なんてワチャワチャやっているところを撮ってくださった写真がこちら。
後半ちょっと力説しすぎました。
とにもかくにも、ハッサム邸の公開は6日まで!
興味のある方、ぜひ行ってみてね。
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