ホームセンターの入口へ向かう途中、お母さんに手を引かれた3・4歳くらいの男の子とすれ違った。
水平線に対してほぼ平行に、パツっと切り揃えられた前髪は重さが足りず
根元から均一に浮いて庇状になっている。
お母さんが切ったんだな。
庇の下にある眉毛と目を庇の出と見比べながら、むふ。と、笑ってしまった。
昔、嫌がる息子を制しながら慣れないバリカンを操っていて手を滑らせ
息子の頭に四角ハゲを作ってしまったことがある。
青白い地肌が四角くくっきりと姿を現す頭頂部の右後方。
もはや素人には修復不可能な警告レベル。
夫によって散髪屋さんへ連れて行かれた息子は、しばらくしてモヒカン刈りになって帰ってきた。
あれは庇の男の子よりもっと小さかったころ。
保育園の先生は、息子の頭と私の顔を3回ほど交互に見た。
少しヤンチャなお母さんたちには、可愛い可愛いととても褒めてもらったけど
私はあれ以来、息子の散髪をするのをやめた。
電話をかけるほどじゃない。
文章にすると逆にややこしい。
会ったときでいい、会ったときで。
そんなエンドウさん(←電気屋さん)をようやくつかまえました。
会えばたったの10分で済む話。
知りたかったことを教えてもらってすっきりした。
庇の男の子と出会った後、車を走らせながら思い出した四角ハゲの息子。
そしてエンドウさん。
そんな日。