ハンチング帽にサスペンダーがトレードマークの、いつも陽気な大工さんに
せっせと貼ってもらっているのは、木毛(もくもう)セメント板という建材です。
「リボン状に細長く削り出した木材をセメントペーストで圧縮成型した材料」と、ネット検索すると出てきます。
下地としてよく使われる材料で内装材ではありませんが、この現場ではそれを仕上げ材として使います。
こんなん、何かええの?
クロス(壁紙)の方がきれいし、貼り替えられるのにな。
こいつ(木毛板)、端っこがガタガタやねん。
昔はもっとひどかったぞ、こいつ。
口々に出てくる言葉から、職人さんからは微妙に好かれていない感じの材料だということは分かったのですが
「いや、きれいに仕上げたらあかんねんから・・・」が職人さん同士の合言葉となり(←※)
ワシ、雑に仕上げる方法が分からん・・・と、とまどいながらも、黙々と貼ってくれました。
並行して、新しい電気配線が引かれ
ユニットバスは設置完了。
洗面台の設置準備も着々と。
さあ、プロボクサーとしての体をだんだんと成してきました。(←※)
この頃には、以前の築古2DKの面影がすっかり消え去って
完成を待ち望まれる希望に満ち、もう前しか見ていない、そんな空気を持ってきます。
その頃私は、完成した姿を描きながらカーテンを考えたり
灰皿をボコボコにしたり(←※)
イケアへ買い出しに行ったり
そして、停めた車の場所を忘れて途方にくれたり・・・
その頃高砂ショウハウスでは、納屋に積まれていた廃材を選別
そして、運び出しが行われていました。
現場も佳境に入りました。
次回レポートをお楽しみに!