クライアント様のお悩み
大阪・梅田にある商業ビルの一室。
そこは、元整骨院だったという空間をDIY改装され、サロン事業を営まれていました。
どうも落ち着かない、リラクゼーション空間にならない、と感じておられたクライアント様から、インテリアで雰囲気をサロンらしく変えることができないか、とのご相談を受けました。
賃貸物件であること、いずれは移転を視野に入れられていることなどから、大がかりな工事は望まれていません。
現況を拝見しながらお話をうかがううち、お悩みにつながっているポイントがクリアになりました。
見えてきた問題
お悩みにつながっているポイントをまとめると、こういったことになります。
・空間のテイストが、目指される雰囲気と合致していないことから生まれる違和感
・不要な既存造作
・提供されている商品・サービスの価値と、空間のクオリティとのギャップ
元々の空間形状や気になられている既存部に関しては、インテリアコーディネートだけで抜本的な解決を図ることが正直難しかったのですが、改善は十分可能でした。
思い通りにという意味でいうと現状の造作を解体・撤去し、一からサロン空間を作るのがもっとも確実ですが、当然、費用も日数もかかってきます。
何よりクライアント様がそれを望まれていないという状況を鑑み、こちらの現場では、目指されているサロンの価値や雰囲気を空間にまとわせる、という方法を試みました。
インテリアによる視覚効果
具体策として以下を施しました。
・無骨でハードな印象を与えている天井をたっぷりの生地で覆い、スポットライトの光をまろやかに、そして、空間に柔らかな空気感を持たせ、優雅な雰囲気を演出(※既存スポットライト30%減数)
・お客様同士の視線を自然に遮るアイテムとして大型観葉植物を配置
・ふたつの接客スペースを視覚的・感覚的に分離する、エリアラグの採用
・セッション内容によって明るさを自在にコントロールできるフロアライトの導入
・デザイン性の高い家具、収納家具の設置・収納のためのバックヤードの確保
・サロンの理念を象徴する装飾小物の配置
それ自体が高い装飾性を持つ天蓋、アイキャッチになる大型観葉植物。
これらはお客様の視線を引きつけ、マイナス要素へ意識を向けさせないという効果があります。
そこへさらに、小さな足し算・引き算を細工することで、サロン空間としてのバランスを整えていきました。
都会の中心にある癒しのサロン
もともとたくさんの顧客様がいらっしゃる上、リニューアルオープン後から早速予約が埋まっていかれるますますのご盛況ぶりです。
Salon du origin ~起源~
完全予約制サロンのため、ご興味がおありの方はまずお問い合わせをお勧めします。
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