date | 2019.8.8
空間に感情を込めないこと、意識してそうすること。

熊本 ガレット

明石市, 兵庫県, JPのHouzz登録専門家Kanako Ohnishi

お客さまからのご質問

お客さまに尋ねられました。

大西さんはお店とか、いろんな空間を作っていらっしゃるでしょう?
出来上がったときの気持ちって、やはり時別なものがおありじゃないですか?

熊本 ガレット

フラットを意識すること

わたしは答えました。

個人的な感情を込めないようにしているので、けっこう淡々としています。
難しいんですけど、意識してそうしています。

オーナーさまやお客さまに対してはもちろん強い思いがありますよね、うまくいってほしいなという。
ただ空間へは、無用な思いや感情を込めたり残したりしない方がいいと思っていて。

わたしはご意向を受けて代わりに作っている者であって。
空間へ思いを反映させて展開していかれるのはやはりオーナーさまなので、できる限りフラットな、ニュートラルな状態で仕上げて差し上げたいと思うんです。

完成して感極まりすぎたり、お引渡しが寂しすぎたり、となるのはちょっと違うかなと。
それってある意味、執念というか。笑
そういうのは残していったらダメだと思っているので、やっぱり最初から最後まで努めてフラットにと思います。

熊本 ガレット

有名なこの方たちも

歌手の加藤登紀子さんが新聞に語っているのを読んだことがあるんです。
「歌手は歌に感情を乗せすぎてはいけない、思いあふれて涙しながら歌ったりするのはどうかと思う。
どう感じるかは歌を聴いているお客さんなのだから、歌手は歌をそのままきちんと届けなければ。」
といったような内容で、ああ、そうだなと。

中華の女性シェフの五十嵐美幸さんという人がね、テレビでこうも言ってました。
「食材と人をつなぐのが料理人。料理をするときは自分の気配を消す。感情を乗せない。」
といった内容で、ああ、分かる、と。

熊本 ガレット

冷たいわけじゃない

感情を込めないというと、冷たい印象を受ける人もいるかもしれませんが
自分が置いていかれるほど温度や熱量の高い作り手、想像するとどうでしょう。

それを好む人も必ずいるし、それは全然ありなんですけど、わたしはちょっと苦手。
同じ温度で常に同じ方向を見ていてほしいですね。
そして決断するのはあくまで自分でありたい。

自分がそうなので、仕事の仕方というのもおのずとそうなるだろうと思います。

熊本 ガレット

飲まなくても語れる?

「感情を込めないので淡々としている」
という出だしにまず驚きの表情を浮かべられたお客さまでしたが
そのあと続く大西の”語り”へ、静かに耳を傾けてくださいました。

飲まなくても語れる自分、発見。
いえ実は、包容力の高いお客さまの人間性だからこそなのでした。
こんな女性でありたいと思いましたね。

熊本 ガレット

とうことでメインディッシュの写真を撮り忘れてしまいました。
スープと、デザートのバターシュガーのガレット。

熊本 ガレット

 

こちらは熊本のガレット専門店、 1.5gakuya gardenさんです。
先日熊本を訪ねた際、ランチにご案内いただきました。

→くまモンの本拠地、熊本へ。

広い空間にゆったりとした家具配置。
ハードになりがちなジャンクスタイルを、ウクレレヤやフラミンゴが良い意味で外してます。
加減が上手いですね。

店長さんがちょうど出産間近で前駆陣痛が来てるんですとおっしゃってたんですが、無事に出産を終えられたようです。
めでたし♥

 

 

明石市, 兵庫県, JPのHouzz登録専門家Kanako Ohnishi


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